マティスの切り絵の特徴や魅力とは?ピカソとの違いをわかりやすく解説!

Hola~ オラ~
こんにちは ハポネコです。

今回は20世紀を代表する芸術家
アンリ・マティスをご紹介します。

主に切り絵(カットアウト)の特徴や魅力と
同時代を生きたパブロ・ピカソとの違いを
わかりやすく解説いたします。

ぜひお気軽にご覧ください(・∀・)

アンリ・マティスとは?名言もわかりやすく!

 

1869年12月31日 フランス生まれ
1954年11月3日 84歳で亡くなったマティス

20世紀を代表する芸術家として名を残した
アンリ・マティスの名言がこちら

 

“There are always flowers for those who want to see them. – Henri Matisse”
「 見たいと願う、そんな人たちのために咲く花が、必ずある ―アンリ・マティス 」

 

マティスが目指した作品のスタイルは
ピュアで穏やか、心をほぐし和ませる芸術

 

マティスの作品は、まるで誰かにとっての花のように
あり続けたいという哲学に基づいて制作されました。

 

この一貫した考え方や作品の評価が
とても高いのです。

 

穀物商人の長男として裕福な家庭に生まれたマティス
1887年、18歳で法律の勉強のためパリへ
1889年、20歳で盲腸炎で入院します。
その療養中に母から画材をプレゼントされ
「楽園のようなもの」と絵画に目覚めます。

 

これを機に画家に転向しますが
父親との関係は悪かったようです。

 

1898年にアメリーと結婚。
作品のモデルとしてもよく登場します。

初期の作品は写実的でしたが
次第に自由な色彩を研究し始め
1905年から3年間ほど
フォービズム「野獣派」と呼ばれるように。

 

その後の作品は「色彩の魔術師」と呼ばれ
形はシンプルに、色の構成も独創的です。

アンリ・マティス「ダンス(Ⅰ)」1909年

アンリ・マティス「ダンス」1910年

作者 アンリ・マティス
制作年 1909年(1)、1910年(2)
メディウム カンヴァスに油彩
サイズ 259.7 cm × 390.1 cm(1)、260 cm × 391 cm(2)
コレクション ニューヨーク近代美術館(1)、エルミタージュ美術館(2)

 

1939年にアメリー婦人と離婚
原因は愛人ができたことだったり….


後に彼女がマティスのマネージメントなど
すべて手伝っています。

 

1941年、マティスは十二指腸ガンになり入院。
手術は成功するものの深刻な後遺症をかかえます。

 

作品は油絵から、はさみを使った切り絵(カットアウト)になり
より線の単純化、色彩の純化を目指しました。

 

晩年になるとマティスは南フランスの教会の
礼拝堂の内装デザインを手がけました。

ステンドグラスやドローイングが秀逸です。
20世紀キリスト教美術の代表作に。

このドローイングはスゴい~

そしてマティスは亡くなるまで
創作意欲を失わなかったのです。

 

アンリ・マティスの切り絵の特徴や魅力とは?

 

1941年に腹部のガンの手術を受けてから
ほぼベッドと椅子で生活することになったマティス。

 

絵画や彫刻の制作は困難になりました。

 

そこでマティスはアシスタントを雇って
カットアウト(切り絵)による
紙コラージュ作品を始めます。

 

この技法の変化によって
自然から受ける感覚や
感触を直接的に表すように。

 

ハポネコはマティスの切り絵作品が
とてもモダンで現代的な作品に感じるのです。

 

当初、切り絵の作品は小さめのサイズでしたが
最後は3メートルほどもある壁画や部屋のサイズへ

展示を見るとインスタレーション
(空間表現)のようです。

 

カットアウト(切り絵)の代表作は
テートモダンに所蔵されている
『かたつむり』です。

すごく単純化されて色面構成です。
最初、かたつむりには見えなかったよw

 

1943年には『Jazz』という最初の主要な
切り絵の作品集を制作します。

Cutting into color reminds me of the sculptor’s direct carving.

色を切り込んでいくと 彫刻家が直接彫っているのを思い出す

マティスの名言が切り絵の魅力を表しています。

 

アンリ・マティスとピカソの違いをわかりやすく解説!

 

20世紀を代表する芸術家に
アンリ・マティスとパブロ・ピカソがいます。

 

1906年4月に出会った二人は終生の親友であり
またライバルでもありました。

 

ちなみにマティスがピカソより
11歳年上。

 

二人の違いを簡単に解説すると

アンリ・マティスは緑豊かな自然を通じて
自分の内面から癒やしの芸術を。
形を単純化した色彩の魔術師。

 

パブロ・ピカソは想像の世界を探求
歴史やアイデアを吸収して
新しい概念や世界観を提示しました。

どちらも絵画の可能性を探究した芸術家です。

 

ピカソの名言をみてみると

ピカソは人のアイデアや作品を盗みながら
自分流に組み合わせて作品を制作するのが上手く
それ故に多作の芸術家でした。

 

一方でマティスはじっくりと自然と向き合い
色彩をモチーフに依らず、感覚を拠りどころに
その可能性を追求し、純粋な視覚芸術としての
絵画を追い求めたという点がピカソと違います。

 

マティスの作品の魅力って
歳を重ねるごと、じわじわ響いてきます。

 

ハポネコはマティスの作品を鑑賞して
おそらく普通の人には見えなかった境地を
体験したんだろうなぁという印象を受けるのでした。

 

まとめ

マティスの切り絵の特徴や魅力や
ピカソとの違いをわかりやすく解説してみました。

簡単に真似できそうなんですけど
歳を重ねてもあんな軽やかに
遊び心を持った線はなかなか引けません。

マティスのドローイングや切り絵は素晴らしいアートです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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