アルフォンスミュシャの作品や代表作とは?美術館もわかりやすく解説!

美しい線画のポスターが有名なアルフォンス・ミュシャ
その生涯と作品や代表作をご紹介します。

日本でミュシャの作品が鑑賞できる
美術館どこか?調べてみました。

画家としても活躍したミュシャを
わかりやすく解説し、まとめましたので
ぜひ御覧ください(・∀・)

アルフォンスミュシャとは?生涯をわかりやすく解説!

 

生年月日 1860年7月24日
死没月日 1939年7月14日
国籍 チェコ
表現媒体 絵画、イラストレーション、装飾芸術
スタイル アール・ヌーヴォー

アルフォンス・ミュシャは現在のチェコ
片田舎の町で貧しい家庭に生まれました。

 

当時のチェコは1620年以来
300年も占領されていて
若い世代はチェコ語を忘れ
母国語を失っていたのです。

 

日本では考えられないですね。

 

ミュシャは18歳の時に
プラハの美術学校を目指しますが
書類審査で落とされてしまいます。

 

そこで、たまたま新聞広告で知った
ウィーンにある舞台美術の工房へ就職

 

仕事をしながら夜間の
絵画教室へ通う日々を過ごします。

 

ところが2年後に劇場が火事で焼失。
工房の仕事が無くなり
ミュシャもクビに(^_^;)

 

仕事を失い、どん底を味うミュシャ…
故郷に帰ることもできませんでした。

 

それからミュシャは
南ボヘミアの田舎町で
土地の名士の肖像画を描きながら
あてもなく放浪していたのです。

 

その間に貴族である
エゴン伯爵と出会います。

 

伯爵の城館で絵画修復や制作が認められ
学費と生活費の援助を得ます。

 

ミュシャ、パトロンをゲッツ!

 

ミュンヘンとパリのアカデミーで
勉強する幸運を掴みまが
この生活も長くは続かず
1889年に突如、援助が打ち切りに…

 

そこでミュシャは生活のために
やむなく書籍や雑誌の挿絵・表紙などの
仕事をはじめました。

 

挿絵は1年もたたないうちにフランスで
評価を得るのですが、まだまだ貧乏な
生活のまま。

 

そんなミュシャに転機が訪れたのは
1894年の年末、35歳の時。

 

貧しかったミュシャは友人の代わりに
クリスマスも仕事でリトグラフの印刷所で
働いていたのです。

 

その印刷所へ大女優のサラ・ベナールから
ポスターの仕事が舞い込んできました。

 

印刷所の画家はクリスマス休暇で
誰もいなかったので
仕方なくたまたま居合わせたミュシャに
ポスターを描かせたのです。


ミュシャの出世作、『ジスモンダ』ポスター (1894)

このポスターがサラに気に入られて
1夜にしてパリ中で大評判となり
ミュシャは大成功を収めました。

 

ミュシャはポスターの成功をきっかけに
アール・ヌーヴォーの画家として
世界中で注目を集め
注文が殺到する売れっ子へ

 

ですがミュシャ本人はパリでの成功に
満足することなく、芸術を通じて
祖国のチェコに貢献したいと考えていました。

 

1904年にアメリカに招待されて
1906年から結婚した妻と共にアメリカへ渡ります。

 

理由はライフワークである「スラブ叙事詩」の
制作資金を得るためでした。

 

資金調達は難しく、ミュシャは挫折も繰り返しながら
ヨーロッパとアメリカを何度も行き来して
やっと新チェコ派のシカゴの大富豪
チャールズ・クレインと出会います。

 

これにより6×8メートルの大作20点からなる
「スラブ叙事詩」を18年の年月をかけて
ようやく完成させたのです。

 

いやーこの執念はすごい
愛国心ですよね~

 

でもミュシャの大作が完成する
10年前の1918年には
チェコスロバキア共和国が独立を果たし
作品である「スラブ叙事詩」は無用の長物に…

 

しかも、この時期の20世紀の美術界の潮流は
抽象画や表現主義のモダンアートの時代になり
ミュシャの超大作の歴史画は
象徴的表現として時代遅れになっていました。

 

1939年にはナチスドイツが侵攻し
チェコスロバキア共和国は解体

 

ミュシャはナチスから厳しい尋問を受け
体調を崩し、78歳でこの世を去ります。

 

ミュシャが亡くなって50年後
1989年にようやく国が回復

 

その頃になりようやくミュシャの大作
「スラブ叙事詩」もスラブの歴史だけでなく
人類普遍のメッセージが描かれた
重要な作品であることが
世界中の人に理解され始めたのでした。

 

アルフォンスミュシャの作品や代表作とは?

 

ミュシャはアール・ヌーヴォーの代表的な画家

 

人生のストーリーが作品の
価値を高めているのではないでしょうか。

 

スラヴ民族1000年にわたる大叙事詩の絵画化構想

 

祖国への想い表現した代表作「スラブ叙事詩」の仕事が
ポスター作品の価値を今後も高めると思うのです。

 

『人間の普遍的な想い』

 

耽美で幻想的な表現も素晴らしいですが
挿絵やポスターだけでは
評価が高まることは無かったかも。

 

やはり魂が表現したいと感じたことは
実現させるべきですね。

 

ミュシャの作品の特徴は

  • 女性の艶やかさ
  • 繊細な装飾品の表現
  • 植物の華麗な曲線

などなど作品をまとめる
バランス感覚が素晴らしいです。

 

線画は日本の浮世絵からヒントを得ました。
ミュシャのポスターはリトグラフという
版画の技法なので、簡潔な線と構図で
表現する必要があったのです。

 

ミュシャのポスターの代表作

ジョブ
1896 Poster  59 x 173 cm

タバコ用葉巻ジョブの宣伝ポスター
このポスターは後に、1960-70年代
「フラワー・ジェネレーション」に感化を与えた。

 

モナコ-モンテ・カルロ
1897 Lithograph 74.5 x 108 cm

鉄道会社のポスター。
一見何のポスターかわからないけど
細部の表現が秀逸です。

 

『黄道十二宮』1896年
周りには、西洋占星術における12星座が描かれている
ミュシャのポスターの中で、かなり人気が高い作品。

 

メデイア
1898  リトブラフ  76 x 206 cm

エウリピデスのギリシャ悲劇「メデイア」を
フランス高踏派詩人 A.C.マンデスが脚色した。

メデイアが、愛人イアソンとの間にできた子供たち
イアソンの妻、父親を皆殺しにした直後の
姿がポスターに描かれている。

表情と足元の子供が衝撃的。

 

ミュシャの装飾パネルの代表作

連作装飾パネル《四季:春、夏、秋、冬》1900年

ミュシャは女性をカメラで撮影して
作品のモデルに使っています。

 

晩年の大作「スラブ叙事詩」は
18年もかけて仕上げました。

  

資金調達も含め、ミュシャの
魂が表現された作品です。

 

アルフォンスミュシャの作品がある美術館はどこ?

 

日本でミュシャの作品が鑑賞できるのは
堺 アルフォンス・ミュシャ館です。

一般 500円
高校生・大学生 300円
小学生・中学生 100円

20人以上だと団体割引も

かなり安いですね。

「カメラのドイ」の創業者のコレクションだった
ミュシャの作品が相続放棄により
堺市に寄贈されたので安く鑑賞できます。

激安です(・∀・)

午前9時30分~午後5時15分
(入場は午後4時30分まで)

ギャラリー
午前9時30分~午後7時

 

休館日:月曜日、休日の翌日、年末年始

 


口コミでもコスパが良いと好評です。

 

2019年は巡回展も始まります。

みんなのミュシャ
ミュシャからマンガへ――線の魔術

東京展
会期:2019年7月13日(土)~9月29日(日)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
当日料金:一般1600円、大学・高校生1000円、中学・小学生700円
前売・団体料金:一般1400円、大学・高校生800円、中学・小学生500円

(地図を埋め込む)

京都展
会期:2019年10月12日(土)~2020年1月13日(月・祝)
会場:京都文化博物館

 

札幌展
会期:2020年1月25日(土)~4月12日(日)
会場:札幌芸術の森美術館

 

名古屋展
会期:2020年4月25日(土)~6月28日(日)
会場:名古屋市美術館

 

静岡展
会期:2020年7月11日(土)~9月6日(日)
会場:静岡県立美術館

 

松本展
会期:2020年9月19日(土)~11月29日(日)
会場:松本市美術館

この機会にぜひミュシャの作品をお楽しみください。

まとめ

アルフォンスミュシャの生涯や
作品や代表作を調査!
日本でもミュシャの作品が鑑賞できるチャンス!
美術館もご紹介いたしましたので
ぜひご覧ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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