キュビズムの特徴をわかりやすく解説!ピカソの技法や作品の見方とは?

キュビズムとは?何でしょうか?
特徴をわかりやすく解説してみました。

代表的なアーティストのピカソやブラックの
作品の技法や時代と見方についても!

画像と一緒ににわかりやすくまとめましたので
ぜひご覧ください(・∀・)

キュビズムとは?特徴をわかりやすく解説!

 

キュビズムは絵画の歴史において
形態の革命と呼ばれています。

 

主な作品の発表は1907年から1915年頃まで
ほんの7年間なのですがしっかりと爪痕を残し
歴史に名を刻んだキュビズム

 

携帯の革命はアイフォーンでしたが
ジョブズが発表した時くらい
当時は衝撃だったはずなのです(おっ..おそらく..(^_^;)

 

キュビズムの特徴は2点

1.一つの視点でみた遠近法をやめる
(いろいろな視点をとりいれる)
2.形をいろいろ変えてみる

 

ルネサンス以来、絵画は写真のレンズのように
一つの視点からモノを観察した世界を
描いている技法でした

西洋では平面の中に奥行きのある
空間を再現しようとしていたのです

 

例えば風景画を室内に飾った場合
奥行きがあって部屋を広く感じたほうが
落ち着いて良い雰囲気になりますよね

 

それを一気にドカーンとぶっ壊して
革命を起こしたピカソさん
1907年の秋に発表した『アビニヨンの娘たち』

正直、美しいとは程遠い表現ではないでしょうか
部屋に飾っても落ち着かなそう
むしろ不安になるというか…

 

しかもモデルは5人の娼婦たち
今まで「女性は清く美しく」が一般的だったのに
右上の女性の顔、、どうでしょう
なんだか焼けただれたように不気味..

 

この顔の部分、元ネタはアフリカの彫刻なのです
当時、ピカソがコレクションしてたのだそう。

いろいろな視点を使って描かれて
しかも形はなんだかぐちゃぐちゃ…

 

キュビズムは従来の絵画には
ありえない表現方法でした
1907年当時は衝撃だったのです。

 

同時代、20世紀の巨匠のアンリ・マティスさんは
ピカソの作品をみてめっちゃ怒ったそうです(笑)
ちょうど『アビニヨンの娘たち』の1年前
1906年のマティスの作品です。

色彩の革命といわれたフォービズムのマティス
まだ女性や自然の美意識が取り入れられています

 

キュビズムの革命よりもちょっと前
ピカソにはポール・セザンヌの作品の影響があります

写真のように見たままではありませんね
印象派から飛び出したセザンヌは
独自の絵画空間を創造します。
いろいろな視点をとりいれていて形を崩しているところが
キュビズムのアイデアへつながっています。

 

ピカソはパクリ(組み合わせ・アレンジ)の天才です
アフリカの彫刻やセザンヌの技法を取り入れ
キュビズムという新たな概念を生み出し
今までに無い新しい絵画を創造したのです。

 

時代の移り変わりを想像しながら
美術館で作品を楽しむと面白いですよ~

 

ピカソは絵画の歴史を変えようと革命に成功!
狙い撃ちですからとても挑戦的で野心がありますよね
性格はかなり悪いらしいのですが(笑)

 

キュビズムは後に続く

  • イタリアの未来派
  • ロシア構成主義
  • 抽象絵画

などなど絵画の歴史に大きな影響を与え
また彫刻、デザイン、建築、写真にまで
影響が及んだのです。

 

キュビズムの代表的なアーティストとは?

キュビズムの主なアーティストは
フランスに集まっていて

  • パブロ・ピカソ
  • ジョルジュ・ブラック
  • フェルナン・レジェ
  • フアン・グリス
  • アンドレ・ロート
  • ロベール・ドローネー
  • アルベール・グレーズ
  • ジャン・メッツァンジェ
  • ピュトー・グループ(セクション・ドール)

以上になります
今回はパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックに
注目してみたいと思います

 

ピカソが『アビニヨンの娘たち』を発表した時
その革新的な表現に気がついたジョルジュ・ブラック
すぐに作品でキュビズムを研究し始めます。

 

1909年からピカソとブラックは共同でキュビスム追究を始めています。
1911年ごろの作品はどちらの作品かわからないほどよく似ているのです。

 

このころ、ふたりはほとんど作品を公開していません。
ピカソとブラックの共同作業は、ブラックが第一次世界大戦で
フランス陸軍に召集される1914年まで続きました。

 

二人の作品の時代区分は主に4つに分けられています

  • セザンヌ的キュビズム 1907年~1909年

    人物、静物、風景と何でもござれ~
    すべては立方体のような単純な形へ
    セザンヌの作品が参考になります
    分析的キュビズムと少し曖昧な時代区分です

 

    • 分析的キュビズム 1909年夏~1912年
      何が描かれているのかわかりにくい最も難解な時期です。

    
「ウーデの肖像」1910年    「カーンワイラーの肖像」1910年

  • 総合的キュビズム 1912年春~1914年

    パピエ・コレやシェイプト・キャンバス
    色彩の復活


『クラリネットのある静物』(1913年)ジョルジュ・ブラック

  • ロココ的キュビズム 1914年頃

    ピカソの作品に緑色を基調とした
    装飾性に富む作品が現れ
    ロココ的キュビズムと呼ばれる。


「若い娘の肖像」1914年 パブロ・ピカソ

歴史的にキュビズムとは1907年から1915年頃まで
始まりはフォービズムと重なっていて
終わりは第一次世界大戦が勃発する頃まで

 

日本では大正時代に入った頃までになります。
世界的に激動の時代でした

 

キュビズムでピカソの技法や作品の見方は?

 

およそ1912年春~1914年の時代に
総合的キュビズムがありました

 

総合的キュビズムは、文字、新聞の切り抜き
木目を印刷した壁紙、あるいは額縁代わりに
使われたロープなど、本来の絵とは異質な
そして日常的な身近な世界にあるものが
画面に導入されました。

 

キュビズムってとても前衛的ですね

 

当時、このような技法はコラージュ
また紙が素材の場合はパピエ・コレと呼ばれました

コラージュとは何ですか?作品や技法を初心者にもわかりやすく解説!

それぞれ関係のない断片をうまくつなぎ合わせて
新しい創造にチャレンジした実験的な技法です。

 

またアッサンブラージュの先駆けともいわれます。

 

ジョルジュ・ブラックの作品は
日本国内ではポーラ美術館で鑑賞できます


ジョルジュ・ブラック:1935年
技法:素材油彩、砂/カンヴァス
サイズ:81.0 x 116.0 cm

開館時間

午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
年中無休(ただし展示替のための臨時休館あり)

箱根にお立ち寄りの際はぜひぜひ~
ポーラ美術館

 

ピカソの『アビニヨンの娘たち』は
ニューヨーク近代美術館が所蔵
寸法は243.9 cm × 233.7 cm (96.0 in × 92.0 in)
割と大きめなのです

 

「ウーデの肖像」1910年
「カーンワイラーの肖像」1910年
こちらはアマゾンで複製画が販売されていたんですが
現在は在庫切れのようです(^_^;)

 

「若い娘の肖像」(1914年)はフランスの
ポンピドゥー・センターに所蔵されています

 

ピカソの作品は高いものだと100億を越えていて
現在も価値が上がっている印象です

まとめ

 

キュビズムとは?特徴をわかりやすく解説!
ピカソやブラックの技法や作品の見方も
調査してみました。

最後までお読みいただきありがとうございました

 

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