メキシコの観光地でギャラリーMUYとは?サンクリのアートを紹介!

Hola〜 オラ〜
こんにちは ハポネコです。

今回はメキシコの観光地のサンクリ
サン・クリストバル・デ・ラス・カサスにある
ギャラリーMUYをご紹介します。

画像を使いながらアーティストの作品や
先住民のアートシーンについて
わかりやすく解説します。
ぜひご覧ください。

ギャラリーMUYとは?

 

MUYはメキシコの南、チアパス州の観光地
サンクリストバル・デ・ラスカサスにある
アメリカ人がオーナーの企画ギャラリーです。

企画ギャラリーとは作品ファイルを提出して
作品を気に入って貰えば、
無料でサポートや展覧会が開催できるスペース。

メキシコのギャラリーはほぼこのスタイル。

MUYが特異な点は先住民のアーティストだけが
展覧会を開催できることです。
サンクリを散歩していたら
たまたま昔の生徒さんに遭遇。

近くで働いてるからと案内してくれたのが
ギャラリーMUYでした。

サウルカックくん、子供が10才になってた
奥さんがコーディネーターしてるんだって

 

昔の家を改装したギャラリーで
お庭もある素敵な空間です。

 

3日後に展示している作品について
集まりがあるそうなので
また会う約束をしました。

 

 

チアパスの先住民のアートシーンとは?

 

まず先住民の背景についてなんですが
チアパスはメキシコで経済的には一番貧しい州

経済格差は先住民の教育問題を生み出し
より格差は広がってる状況です。

例えば大学ですら先住民の貧しい生徒へ
食事券の配給制があって
けっこうカツカツの学生も多いのです。

1992年にはサパティスタ(EZLN)
一部の先住民による武装蜂起
ゲリラ活動が起こります。

最終的に政府が空爆を行ったことで
先住民のグループは対話路線に変更。
それが国際的な評価と存在感を高め
多くの協力を得ます。

外国人が先住民の活動を
サポートしていることも多く
MUYのオーナーがアメリカ人であるのも
その流れにあります。

根っこは資源エネルギー問題で
先住民が住んでいる地域には地下資源が多く
(レアメタルや石油など)
そこに企業や政府が介入する立ち退き問題が
現在も続いている状況なのです。

 

 

ギャラリーのオープニングに行ってみたよ!

 

今回の個展はレイナルドさん
ハポネコも教えたことがあるアーティストで
先住民の問題を写実的に描いた
ドローイングや絵画作品を展示していました。

トウモロコシの粉で有名なメキシコの企業が
先住民の生活に重荷を課しているような
現状を批評的に描いた絵画です。

サウルくんが解説してくれたけど
化学薬品が使われてるそうで
先住民のオーガニックなトウモロコシの
粉を使ったトルティーヤは美味しいらしい。

 

この他にもコロナに関することなど
彼が住んでる地域の先住民の現状を
描いた写実絵画の作品が展示されていました。

 

今日はコンフェレンシアといって
作品について語り合う日。

フェイスブックライブで展示会場と
グアテマラのアーティストが生放送で繋がり
先住民の現状や作品について
意見交換してました。

サンクリに住むイタリア人の評論家もいたり。
スペイン語ですが世界に生配信です。

言葉を使って作品の価値を高めたり
アーティストの評価を定めるのです。

 

アメリカ人のオーナーご夫妻

あまり政治的な思想はなくて
先住民の文化が大好きでギャラリーを立ち上げ
メキシコシティやニューヨークでも
展示しているのだそうです。

このギャラリーMUYは違うんですけど
投資家の場合は仕組そのものを作るというか
評論家や美術館と組んで
0から青天井にまで作品の価値を
引き上げたりすることもありますね。
作品購入による税の優遇もあったり
みんなアート好きには違いないんですが。

 

お鍋にお茶とコーヒーをお玉で(笑)
なんか手作り感がサンクリらしく感じます。

 

コンフェレンシアが始まる前に
サウルカックくんに手渡したものが

15年くらい前なんですけど
ハポネコの授業で物語について
絵本を手作りした彼の作品です。

 

返しそびれていたので渡したんですが
「おーこんなの描いたっけ~」と
本人は忘れていました(笑)

彼はドキュメント映画の監督もやっていて
気になる方はサイトをチェックしてみてね。
La selva negra

先住民の問題と向き合いながら
文化的な活動をしているアーティストです。

 

まとめ

今回はメキシコの観光地のサンクリ
サン・クリストバル・デ・ラス・カサスにある
ギャラリーMUYをご紹介しました。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

また他の記事でもお会いしましょう。
NosVemos! ノスベモス  またね!

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