点描画でジョルジュ・スーラとは?代表作や作品の技法をわかりやすく!

Hola~ オラ~ こんにちは ハポネコです。

今回は点描画で有名なジョルジュ・スーラに注目!
『グランド・ジャット島の日曜日の午後』などの
代表作や作品の技法について解説します。

作品の画像や年表を使って
わかりやすくまとめましたので
ぜひ御覧ください。

点描画でジョルジュ・スーラとは?

 

ジョルジュ・スーラはフランスの画家
点描絵画の技法を発明した人です。

スーラの特徴は2点

  • 作品を入念に準備をする
  • プライベートは超秘密主義

 

では年表を見てみましょう!

ジョルジュ・スーラの年表
1859年 スーラはパリの裕福な中産階級に生まれる。
1878年 19歳 国立美術学校に入学
1年の兵役で中止に
1883年 24歳 サロンに素描が入選
1886年 26歳 『グランド・ジャット島の日曜日の午後』完成
1990年 29歳 内縁の女性に子供が生まれる
1991年 31歳 フランスで死去

スーラは31歳と短すぎる人生…

 

スーラの生涯の作品数は

  • 大作が6点
  • 油絵60点
  • 油絵で描かれた下絵170点
  • 素描230点

早世のために作品数は少ないのです(T_T)

 

スーラは大きな作品を制作する前に
油絵の下絵や素描を大量に描きました。

入念な下準備は印象派の画家の影響です。

 

寡黙で内省的な性格だったスーラは
特に波乱のない平穏な人生を送りました。

 

30歳で内縁関係になった女性との間に
子供をもうけるのですが
母親にも内緒にしていたほど秘密主義。

 

ちなみにこの絵のモデルの女性が奥さま。

(画像)

ふくよかですね。

 

スーラは20代の10年間
絵の制作に没頭していたようです。

 

 

ジョルジュ・スーラ点描画の代表作とは?

 

作品名 アニエールの水浴
分類 絵画
製作年 1883年~1884年
所蔵 ナショナル・ギャラリー(イギリス)
種類 油彩
サイズ 201cm×300cm

スーラが24歳の時に完成させた作品。

裕福な人々は鉄道を使って遠い所の
アルジャンテュイユで水浴していました。

しかし高額な鉄道運賃が払えなかった人々は
新しく工場が建てられた近場で
水浴していたのです。

曇り空が人々の不安感を表現しています。

 

 

作品名 グランジャッド島の日曜日の午後
分類 絵画
製作年 1884年~1886年
所蔵 シカゴ美術館(アメリカ)
種類 油彩
サイズ 208cm×308cm

1886年に行われた最後の印象派展で展示され
新印象派の宣言となったスーラの代表作。

科学の文献から光学現象を分析し
理論的に絵画を制作しました。

感覚的な作風が多い印象派の中で
アプローチが独特です。

グランジャット島の日曜日の午後に関する
詳しい記事はコチラです。

 

 

作品名 サーカスの客寄せ
分類 絵画
製作年 1887年~1888年
所蔵 メトロポリタン美術館(アメリカ)
種類 油彩
サイズ 100cm×150cm

スーラが初めて人気のある娯楽をテーマに
制作した重要で代表的な作品です。

科学的なアプローチは変わりませんが
画面のパフォーマーたちは陽気な雰囲気ではなく
なんだか不気味で不思議な風景。

現実の情景を描きながらも、どこか空想的で
目には見えない世界を描き出しているようです。

 

 

作品名 シャユ踊り
分類 絵画
製作年 1889年~1890年
所蔵 クレラー・ミュラー美術館(オランダ)
種類 油彩
サイズ 172cm×141cm

スーラの点描技術が際立つ作品。
見る人の目の中で色の調和が生まれるように
点描で色を慎重に配置しています。

華やかなキャバレーのダンサーが目立ちますが
右下にはけっこうエロ目線な男性がいたり…

 

 

作品名 サーカス
分類 絵画
製作年 1890年~1891年
所蔵 オルセー美術館(フランス)
種類 油彩
サイズ 186cm×141cm

スーラの最後の代表作。
芸術的創造と科学的分析の共生を
目指していたことがわかる作品。

ステージと観客で2つの違う空間が
画面の中に並べられています。

左側は未完成のままでした。

 

 

ジョルジュ・スーラ点描画の作品の技法をわかりやすく!

 

スーラの作品の技法で重要なポイントは

  • 分割主義、点描法を発明
  • 新印象主義の推進者
  • ポスト印象派の先駆的画家

この3点です。

この中でも有名なのは点描画の技法です。
現代のテレビ画面にも採用されています。

 

国立学校で正規の美術教育を受けたスーラは
古典技法を学んでいます。

 

アングルの模写やドラクロワの作品から
色の使い方を注意深く研究。

 

スーラがアトリエでキャンバスに絵を描く前に
たくさんのドローイングや油彩のスケッチを準備するのは
印象派のアイデアを出発点にしています。

 

そして当時出版された光学理論や色彩理論を研究し
色を混ぜないで隣り合わせの点描の色を変えることで
明るい色彩を表現することができました。

 

(点描画の拡大画像)

 

模写などで古典技法を学ぶ

印象派のアイデアで実践

最先端の光学理論を研究

いろんな要素を理論的に組み合わせて
点描画の傑作を生み出しています。

 

  • 原理的には「分割主義」
  • 技法上では「点描主義」
  • 自身は「色彩光線主義」

(↑ 黄色い点線の枠をさがす)

と呼ばれていたスーラの作品
のちの画家たちに大きな影響を与えました。

 

まとめ

今回は点描画で有名なジョルジュ・スーラについて
『グランド・ジャット島の日曜日の午後』などの
代表作や作品の技法について解説しました。

作品の画像や年表も使ってまとめてみました。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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