オラーこんにちは ハポネコです
2018年の8月にメキシコのサンクリストバル・デ・ラスカサスで
開催されたフラワーデザインのイベントで
日本人のフラワーデザイナーである神保豊さんの
通訳のお仕事をさせていただきました。
フラワーデザインとは?何かもわからないまま
日本語をスペイン語に同時通訳するお仕事です。
イベントではデモンストレーションや
ブーケ制作のレッスン
そしてウェディングドレスのショーなど
通訳としてお仕事させて頂くなかでたくさんの
「気づき」があったのでシェアしますね~
ぜひご覧下さい (*˃ᆺ˂)
メキシコでフラワーデザインの通訳のお仕事とは?
久しぶりに通訳のお仕事の依頼が
連絡を頂いたのはいいんですが
ギリギリまで仕事の内容が謎のまま..
最初に携帯に届いたメッセージによると
有名なフラワーデザインの先生を呼んだんだけど
日本人の接待がどうしたらよいかわからない..
といった内容でした
ならば空港に何時に着くのか?とか全体のスケジュールや
あとメールのやり取りも手伝えると考えて
連絡したのですがギリギリまで返信がなく…
仕事の依頼なのに時間やお金の問題など
かなり曖昧な表現だったので
「これって大丈夫なのかな?」と不安になって
弁護士の友達に相談することにしました
弁護士によると
「初日に直接交渉して前払いがなければ帰っちゃっても大丈夫よ~」
とのアドバイスをもらいました。
荒っぽい手段だなぁと感じたんですが
そういうもんなんでしょうかね(-_-)
契約書を作成するのもお金がかかるので
この方法でしょうがないですね。
交渉事の段取りはプロに教えてもらうのが
一番早いし確実だと感じました
メキシコの諸事情もよく理解ができたし
勉強になりますね
気を取り直して直接電話してみると
依頼者の声はすごくいい人っぽいし
なんとかなりそうな雰囲気…
まぁ出たとこ勝負なんですが
最初にハッキリと決まった状態でないと
気持ちがスッキリしなくて重いですよね~(-_-)
普通なら断る案件だと思うんですが
この花のイベントにはとても興味があったし
いろいろ勉強できそうだなぁと考えて
引き受けることに決めました
経験や体験は重要ですよね
いざフラワーデザインのイベント会場である
サンクリストバル・デ・ラスカサスへ向かったのです
メキシコのサンクリストバル・デ・ラスカサスとは?
通称サンクリは標高2400mの所にある街で
チアパス州の観光の名所の一つです
州都であるトゥクストラグティエレスからは
高速道路を使う乗り合いバスだと40分くらい
料金は50ペソなので日本円で250円くらいです
運転手によっては乗り合いバスは
かなりのスピードで高速道路をとばすので
雨の日はちょっと怖いです(´・ω・`)
ここを起点に遺跡巡りなどツアーも豊富にあります。
サン・クリストバル・デ・ラス・カサスは
メキシコ国内ではカンクンに次ぐ結婚式に
縁が深い土地として有名なのです
結婚式では飛行機を貸し切り状態のように
親戚一同で乗り合わせて
サンクリに移動してくるそうですよ。
かなり機内が騒がしそうですよね…
サンクリストバル・デ・ラスカサスは標高が高いので
夏は涼しいし過ごしやすくて
おしゃれなカフェも多いので滞在にオススメです。
外国人、特にヨーロッパ系の旅行者が多い印象で
夜はバーで生演奏もあったりして賑やかですよ~
今回は依頼者から突然電話があって
仕事の以来の予定日よりも1日前倒しで現地入りに
しかも初日は自腹でホテルに宿泊することに
ショボーン(´・ω・`)
2日目からは参加者の別荘に
無料で泊まることになりましたが
これには続きがあるので次回に….
サン・クリストバル・デ・ラス・カサスの
格安のホテルは日本円で700円でした
バス停の近くの安宿では1500円程度
いろいろ探してみて平均では
一泊3000円くらいでした
メキシコの物価は安いですね~
日本人宿もあるのでバックパッカーも多いのです
あと近場を旅行されるならチャパデコルソーにある
スミデロ渓谷の川下りはオススメですよ
現地ではカニョンデルスミデロと呼んでいます
ボートに乗って2時間で800円程度です
乗り込む前に帽子とペットボトルの水を購入することや
楽しむならば午前中がオススメですよ
5月から9月の雨季になると午後には雨が降るので
比較的に涼しい午前中に乗る方が楽しめます
天気が良い日は日光浴を楽しむ
天然のワニをみることができます
初めて見る方は「あれ作り物でしょ!」
というくらい野生のワニは
口を開けたまま動きませぬ
メキシコのフラワーデザインのイベントとは?
企画者はモンテレイに住むフラワーデザイナーの
マイラさんとロベルトさん
初めて国際的なフラワーデザインのイベントを
ここチアパスのサンクリで開催
ニューヨークのAIFDで出会った4人が
メキシコで初めて国際的な
フラワーデザインのイベントを開催しました
その運営をサンクリのイベント会社のミゲルさんに依頼して
そこからボクへ通訳の仕事の依頼があった流れになります
大きな問題点は企画者が土地勘のない現場で
花や材料が揃わなく準備できていない状況でした
これはかなり危ない企画になりそうだなぁというのが
最初に現場について感じた印象で
「初日に前払いがなければ帰っちゃっても大丈夫よ~」
という友達の弁護士の言葉が頭をよぎりました..
ですが日本からいらっしゃった神保豊先生と
韓国からいらしたオウ先生の仕事ぶりが素晴らしく
そのままフラワーデザインのイベントの通訳をすることに決めました
第1印象はみんな若い!(^_^)
特に神保豊先生は69歳で経歴もすごいんですが
見た目が若々しくて動きが素早く無駄がないんですよね
フラワーデザイナーはみなさん若くみえるそうです
花に携わることがいい影響があるんでしょうかね
参加者のメキシコ人も活き活きとした印象でした
ボクはフラワーデザインとは?どんな仕事かもわかってなくて
正直、なんかちまちま花をさすだけかな?と
思ってたんですが、空間造形する感覚や
色彩感覚や材料を選ぶセンスや
どれもレベルが高すぎて驚きました~
あとは主催者のマイラさんの人望が厚くて
足りない部分はみんなが手伝ってくれたり
花も無償で提供してくれたりで
すごく良いエネルギーが集まったイベントでした
最終日はファッションショーも開催
ウエディングドレスとブーケのコラボでした
今回のイベントでは海外では
当たり前にある材料がサンクリでは揃わないなど
普通ならば招待された側は怒って
投げ出しそうな現場だったんですが
神保豊先生はいつもニコニコと笑顔で
「じゃあこうしよう」と次々と的確な指示や技術的な方法や
立ち回りがかなり素晴らしくて
イベントは大成功に終わりました。
ボクは通訳の仕事が終わって帰りのタクシーで
いろんな感情がこみ上げてきて
一人、号泣してしまいました
神保さんがいなかったら成立していないイベントだったのです
その実力とか真摯な仕事ぶりに感動してしまいましたねー(*´ェ`*)
泣いちゃうぐらいの感動ってあまりない体験だったし
この現場に携われて本当に良かったです
花に関するイベントは時の芸術で
同じ場所で時間を共有することで
感動的な体験が生まれるんでしょうね
神保豊さんのフラワーデザインとは?コンセプトとは?
3日間のイベントではデモンストレーションと
フラワーデザインのレッスン
そしてブーケのショーなど盛り沢山でした
その中で教えてらした神保豊先生の
フラワーデザインのコンセプトが秀逸だったので
シェアしたいなと思います
プロとして活動するなら共通の考え方で
教え方もすごくわかりやすかったですよ。
1.分解
フラワーデザインとは
デザイナーは花についてよく知ること
例えば「コスモスの花びらは何枚?」の質問に
意外と生徒さんは答えられていませんでした
花を分解して理解する過程で
新しい発見が生まれることが重要です
気づきですね
これって絵を描く前にしっかりと
観察する行為
見るではなく観ることが重要だなぁと
共感してしまいました
意外とみんな観てないし
知らないことって多いですね
ちなみにコスモスの花びらは8枚でした(^_^)
2.分析
分解し観察して発見したことをまとめ
自分なりの理論を構築することが大切です
ビジネスでは仮説を立てたり
準備の段階ですよね
ここをすっとばして感覚的に「えいやっ」と
やってしまうアーティストは多いのかも
学生はとくに無駄な力で~
野球に例えるなら
何も考えずに力まかせにバットを振り回したら
たまにホームランは打てるのかもしれませんが
プロの選手としては活動が続きません
3.研究
実験や実践しながら実際に手を動かして考えましょーう
理論や仮説があれば検証が可能で
正しい方向に向かって経験を積み重ねられます
この段階で自分の方法論も確立できるし
それを人に教えることもできますよね
やっぱり理論だけでも人に伝わらないと思うし
感覚だけのプレイヤーも問題がありそう
4.開発
顧客にたいして何が必要なのか?
ニーズをはっきりと明確にして
デザインや商品が生まれます
何かを売ろうとする場合には必須ですね
あと理論があれば商品開発の案件でも
何が足りないのか明確に答えることができます
ファインアートの作品の場合には
ここで道が分かれそうですね
5.発想
プロはインスピレーションなど
この部分が最初にくるポイントですね。
初心者の場合はいろいろな経験を経て
最後に次の発想が湧いてきて
1.分解からまたあたらしい商品にむけて
行動が始まります
絵を描く時に使える発想力の鍛え方!インスピレーションが湧く方法は?
プロの方は同時に様々なプロジェクトが
進行しているのでこの1~5の過程を
何本も抱える状況でしょうね~
他にも花を長生きさせる基礎的なことや
ブーケのデザインなど理論的で
教え方がとても上手くて
素人のボクでもわかりやすかったです
あとは神保先生は常に顧客、参加者の満足度に気配りされていて
イベンドの終了後に直接参加者へ
「どうだった?」と感想を求めてる姿勢が素晴らしかったです
メキシコでフラワーデザインの通訳を終えて
花の絵を描きたいなぁという思いつきがあって
なんだか引き寄せられるように
フラワーデザインのイベントの同時通訳の仕事を引き受けました
結果、こんなに感動するとは夢にも思っていなかったので
本当に良い現場に立ち会えてよかったです
ものの見方も少し変化がありました
っということで自分も実践してみたくなって
Amazonで様々なフラワーデザインの道具を揃えました
フラワーデザイナーは道具を大切にすることが基本なのだそうで
少しずつ大切に使いながら実践してみようかなと思います
メキシコはフィエスタ(パーティー)が多いので
ちょっとしたイベントぐらいなら自分で
フラワーデザインをできるぐらいには
成長したいですねー
好きなことなら自分のペースで続きそうだし
花の絵を描く場合の構成にも活かせそうですよね。
いろいろ遊びながら楽しめそうです。
あーなんかワクワクする~
最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m
コメントを残す