Hola~オラ~
こんにちは!ハポネコです。
メキシコと聞くと『危険』というイメージを持つ人が多いかもしれません。確かにニュースでは事件が報道されることが多いですが、実際に住んでみると、ほとんどの人は普通に平和な生活を送っています。特に日本でのメキシコに関するニュースは危険な情報が多いのかも。この記事では実際に住んでいるハポネコの視点から、旅行者が安全にメキシコを楽しむためのポイントをお伝えしますね。
メキシコの安全性をデータで解説
メキシコでは、殺人、強盗、窃盗、誘拐、強姦などの犯罪が各地で多発しています。特に2015年以降、各種犯罪は増加傾向にあり、2023年の総犯罪件数は約217万件と過去最高値を記録しました。殺人件数は若干の減少傾向にあり、2021年は35,625件、2022年は32,223件、2023年は29,675件でしたが、それでも依然として日本と比べると28倍!とても高い水準にあります。
ですがメキシコは地域によって治安状況が大きく異なります。一部の地域では犯罪組織間の抗争や資源の争奪が激化しており、特にチアパス州の南部では、近年、暴力や犯罪が増加しています。例えば、Motozintla、Jaltenango、Chicomuseloなどの地域では、武装集団による攻撃や住民の強制移動が報告されています。
一方、ユカタン州のメリダなどは、比較的治安が良いとされています。しかし、メキシコシティの一部地域(例:テピート地区)では、麻薬関連のトラブルや強盗、殺人などの凶悪犯罪が発生しており、注意が必要です。
メキシコは日本の国土の5倍の大きさがあり、犯罪は特定の地域や状況で集中して発生する傾向があります。例えば、特定の州や都市で犯罪組織間の抗争が激化している一方、他の地域では比較的平穏な生活が営まれています。また、観光地や主要都市の中心部では警察のパトロールが強化されており、観光客が巻き込まれる犯罪は比較的少ないとされています。
このように、メキシコの治安状況は一概に危険とは言えず、地域や状況によって大きく異なります。旅行や滞在の際には、最新の情報を収集し、適切な安全対策を講じることが重要です。
メキシコが危険になった理由や原因とは?
2015年以降、メキシコで各種犯罪が増加傾向にある主な原因や理由は、以下のような要因が絡み合っています。
1. 組織犯罪の激化と分裂
メキシコの犯罪率の増加は、麻薬カルテルの抗争が大きく関係しています。特に2010年代半ば以降、政府による大規模な取り締まりが進んだことで、カルテルの分裂と新たな組織の台頭が続き、争いが激化しました。
例えば、シナロア・カルテルのリーダーであるホアキン・”エル・チャポ”・グスマンが2016年に逮捕されたことで、内部抗争が激化し、国内各地で暴力が増加。
**ハリスコ新世代カルテル(CJNG)**が急成長し、他の組織と争いを繰り広げることで、殺人事件が急増。
2. 地域経済の格差と貧困の深刻化
メキシコは経済規模が大きい一方で、貧富の格差が非常に大きく、貧困率が高い地域では犯罪率が上昇しやすい傾向があります。
農村部や地方都市では就職の機会が少なく、麻薬組織が若者を簡単にリクルートできる状況がある。
労働市場の停滞と低賃金労働により、犯罪が収入手段として選ばれるケースが増えている。
特にベネズエラや中米からの移民の増加も、社会不安や一部地域での治安悪化に影響を与えている。
3. 政府の治安政策の失敗と汚職
メキシコ政府は2006年から麻薬戦争を本格化させ、軍隊を動員してカルテルを取り締まってきました。しかし、この政策が逆に暴力の増加を招いたという批判もあります。
2015年以降、カルテルの壊滅を狙った政策が行われたが、トップが逮捕・殺害されると組織が分裂し、新たな抗争が発生。
地方政府や警察の一部が麻薬組織と癒着し、十分な治安対策が取れないケースも多い。
政府が治安対策に力を入れる一方で、犯罪を未然に防ぐ教育や社会福祉政策が不足しているため、根本的な解決には至っていない。
4. コロナ禍による経済悪化(2020年以降)
新型コロナウイルスのパンデミック(2020年以降)がメキシコの社会・経済に深刻な影響を与えました。
観光業や製造業の停滞によって多くの人が職を失い、犯罪が増加。
政府の財政も厳しくなり、治安対策の予算が十分に確保できなかった。
家庭内暴力や性犯罪の増加が報告され、女性の安全も大きな問題となった。
5. 武器の流入と米国の影響
アメリカからの違法な銃の流入が、メキシコ国内の暴力犯罪の増加を助長。
米国市場向けの麻薬の供給ルートが維持される限り、組織犯罪は活発化し続ける。
旅行者が気をつけるべきポイントとは?
ハポネコはチアパスに住んで20年になりますが、これまで危険な目に遭ったことはありません。地元の人たちも普段はのんびりと暮らしていて、ニュースで報道されるような事件は、ごく一部のケースでしかありません。
また2025年に大統領やそれぞれの州知事が変わったすぐの時期は警備や取締が強化され比較的安全になっています。
メキシコ全体が危険というのは誤解!ただし、注意すべき点はあるので旅行する場合には以下のポイントに注意すれば安全に旅行できると思いまする。
✅ 危険なエリアを事前に調べる
✅ 夜間の外出は避ける
✅ Uberや公式タクシーを利用する
✅ 貴重品を分散して持つ
✅ 現地の人に安全情報を聞く
観光客が気をつけるべきポイントとして、まず夜遅くに一人で歩かないことが挙げられます。また、スリや詐欺の手口も知っておくと安心です。例えば、メキシコシティでは混雑した地下鉄内でのスリが多いため、貴重品は体の前で持つようにしましょう。
メキシコは危険なイメージが強いですが、実際には普通に暮らしている人々がほとんどです。適切な対策をすれば、旅行者でも安心して楽しめます。ぜひメキシコの魅力を安全に体験してみてくださいね!
最後に
メキシコの治安は地域によって大きく異なり、一部のエリアでは高い犯罪率が続いているものの、多くの都市や州では比較的安定した治安を維持しています。旅行者や在住者が安全に過ごすためには、危険な地域を避け、基本的な防犯対策を講じることがポイントとなります。報道の偏りに惑わされず、正しい情報をもとに冷静に判断することが大切ですね。
ぜひ良い旅を! Buen Viaje!
また別の記事でもお会いしましょう!
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